あらすじ
日本の昔話より。おばあさんがそら豆を煮ようとして、鍋にうつした時、うっかり一粒こぼしてしまいました。そして、火をつけるわらたばからも一本のわらがひゅるりと風で飛ばされて、燃えていた真っ赤な炭も一つこぼれて、外に飛び出してきました。こうして出会った3人は、ここで人生を終えてなるものかと意気投合、旅に出ることにしますが・・・。
みどころ
出会ってすぐに意気投合した3人は、バラバラになるのも早かった、という冷静に捉えるとなんとも哀しいお話。しかし、その話がそら豆の黒い線の理由につながるなんて、昔話は奥が深すぎます。橋本歌壽古さんの描く登場人物の、豊かな表情の変化にも注目してみてください。色んな感情がまざりあって、楽しい読み聞かせになること間違いなしです。小さな旅を楽しみはじめた3歳~5歳のお子さんにおすすめの絵本です。