顔のなる木

PIBO(ピーボ)

顔のなる木

作品名 顔のなる木(カオノナルキ)
著者 作・絵: 森澤あやこ 
登録日 2013年9月1日
テーマ 想像力が養われる絵本  ことばを楽しむ絵本 
対象年齢 7歳から12歳 

あらすじ

あるところに、顔のなる木がたっていました。ある日、ここは窮屈だと思った顔は、木から飛び出してころころと転がっていきます。色んな人との出会いの中で、自分にぴったりな場所を求めてころがっていく顔がいきついた先は…?コラージュに彩られた不思議な世界観を感じる1冊です。

みどころ

外から見たら申し分ない境遇にあるように見える人も、何らかの不満を抱えているもの。なんだかきゅうくつだな~と、別のところにふらふらといってしまうって経験ありませんか?自分探しをしているんだけれど、自分の場所をみつけられず、ウロウロ。結局、全てを決めているのは自分自身の思考なのに、案外それに気づかなかったりするんですよね。だから、人生は難しく、面白かったりするんですが。最後、海に落ちて全てから解放されたとき、顔は何を感じたんでしょう。やや大人向けの絵本ではありますが、内容もさることながら、森澤さんが描く、色彩豊かなコラージュ絵本の世界も素敵です。見るたびに、読むたびに、変化する世界をお楽しみください。複数の顔を持ち始める7歳~12歳のお子さんにおすすめの絵本です。