あらすじ
イソップ物語より。旅をしているきつねが、すずなりに実ったおいしそうなぶどうを見つけました。食べようとして跳び上がっても、ぶどうはみんな高い所にあって届きません。何度跳んでも届かず、悔しがるきつね。やがて、そんな自分の様子を他の動物に見られていると勘ぐったきつねがとった行動は・・・?
みどころ
「負け惜しみ」という言葉がぴったりのこのお話。英語圏で"Sour Grapes"は、負け惜しみを表す言葉ですが、まさにこの昔話から来ています。子供と一緒にきつねの気持ちを想像しながら読み聞かせをしてあげるのも楽しいですね。絵本作家 左藤芳美さんオリジナルの世界観がとても素敵で、色彩豊かな絵も見ごたえがあります。きつねの表情もとっても豊か。ラストシーンは・・・何だかとっても憎めないきつねですよ。あまーいあまーいぶどうが大好きな3歳~6歳におすすめの絵本です。