きたかぜとたいよう

PIBO(ピーボ)

きたかぜとたいよう

作品名 きたかぜとたいよう(キタカゼトタイヨウ)
著者 作・絵: しまぬきひろこ 
登録日 2013年9月1日
テーマ 自然や動物の絵本  学習やしつけの絵本 
対象年齢 4歳から7歳 

あらすじ

イソップ物語より。北風と太陽が、どちらが強いか、と言い争いをしていました。そこに現れた1人の旅人。太陽の提案で、「彼のマントをはがした方が勝ち」という勝負をすることになりました。旅人のマントを吹き飛ばそうと、まずは北風が思い切り息を吸い込んで、ピューっと風を吹きつけますが、旅人は寒い寒いとマントをぎゅっと押さえます。北風が何度吹いても、マントを脱がすことはできません。今度は太陽の番。ぽかぽかとあたたかい日差しを照りつけると、旅人がこれは暑くてたまらんとマントを脱いで日陰に逃げ出しました。

みどころ

イソップ物語の中でも有名なお話「北風と太陽」。主人公は、当然、北風と太陽なんですが、この絵本は、旅人にフォーカスをあてて描かれています。視点をかえるだけで、絵本から感じる印象も変わってくるから不思議ですね。太陽に視点をあててみると、実は、自分が勝てる土俵に持ち込むため、勝負のルールを決めた太陽が賢かった、という見方もできます。童話って、面白いですよね。ガンコな北風に似てきた3歳~5歳のお子さんにおすすめの絵本です。