いなばのしろうさぎ

PIBO(ピーボ)

いなばのしろうさぎ

作品名 いなばのしろうさぎ(イナバノシロウサギ)
著者 作・絵: 橋本歌壽古 
登録日 2013年9月1日
テーマ 友達と仲良くなる絵本  学習やしつけの絵本 
対象年齢 4歳から12歳 

あらすじ

古事記より。むかしむかし、オオクニヌシという神様がいました。兄の神様たちと一緒に、美しいお姫様、やかみひめに会いに行こうと旅をしている途中、一匹のうさぎに出会います。うさぎは、体中の毛をむしりとられ、真っ赤になって苦しんでいます。淤岐ノ島(おきのしま)にいたうさぎは、気多(けた)の岬に渡ろうと、 海にいるわにをだましたのです。「どちらの仲間が多いか、勝負しないか?」とわにに持ちかけたうさぎ。わにはいいだろう、と海にぞろぞろと並びますが、うさぎは一人でわにからわにへぴょんぴょんと飛び跳ねて、向こう岸に渡ろうとしました。ところが、渡り切る直前で、わにを馬鹿にしてしまったうさぎは、わにに捕まり、体中の毛をむしりとられてしまったのです。そんなうさぎを、オオクニヌシの兄の一行が見つけて、早く治す方法を教えてあげましたが、またそれもデタラメ。泣きっ面に蜂とだまされたうさぎに、オオクニヌシは、優しく治療方法を教えてあげました。

みどころ

古事記の中でも良く知られたお話「因幡の白兎」。オオクニヌシ(大国主)が、なぜ兄たちをさしおいて国を持ったか、という話の一節です。オオクニヌシは、「ヤマタノオロチ退治」で有名なスサノオノミコトの息子と言われており、国造りの神とされています。日本の神話も奥が深くて面白いですね。一方、いなばのしろうさぎは、縁結びの神様として祀られています。このお話をきっかけに、こどもと一緒に古典の世界に飛びこんでみても面白いかもしれません。読み聞かせを楽しみながら、色んな教訓を学べる絵本です。日本の昔話や古典に興味を持ち始める4歳~6歳のお子さんにおすすめの絵本です。